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■ヘミングウェイ生誕百周年記念論文集『ヘミングウェイを横断する』発刊のご案内
1999年12月、日本ヘミングウェイ協会はヘミングウェイ生誕百周年記念事業の一環として記念論文集『ヘミングウェイを横断する』(本の友社)を発行いたしました。

■『ヘミングウェイを横断する: テクストの変貌』(本の友社)
日本ヘミングウェイ協会/編 [ISBN4-89439-296-8 C3098  \3500+税]

目次  
巻頭言 ヘミングウェイと現代史--作家の「運命」 (佐伯 彰一)
まえがき??横断する作家と文学 (今村 楯夫)

第一章 テクストを横断する
【研究展望】
▽ニックを/とともに/から読む--「あることの終り」再考 (平石 貴樹)
▽ジャーナリズムから文学へ--モダン・ダイアローグへの軌跡 (武籐 脩二)
▽ヘミングウェイと戦傷という病--精神的外傷と癒しのメカニズム (島村 法夫)
▽阿片か、革命か??岐路に立つヘミングウェイ (田野 勲)
▽ニックと森とインディアン (今村 楯夫)

第二章 ジェンダー/セクシュアリティを横断する
【研究展望】
▽「海の変容」とまなざしのジェンダー (舌津 智之)
▽「男性的文化」の復権??モダニストの挑戦と『日はまた昇る』 (小笠原亜衣)
▽同性愛と女の性的快楽(ジョイサンス)--『日はまた昇る』のブレットと『エデンの園』のキャサリン (谷本千雅子)
▽『エデンの園』--キャサリン・ボーンと鏡 (比嘉美代子)
▽キャサリン・バークレーの死体検証 --『武器よさらば』のセクシュアリティ (前田 一平)

第三章 大西洋を横断する
【研究展望】
▽老人とカリブの海--冷戦、植民地主義、そして二つの解釈共同体 (宮本陽一郎)
▽『日はまた昇る』と地政学的無意識 --文化表象としてのアングロ・サクソニズム (太田 信良)
▽幸福の追求の追跡の幸福--『アフリカの緑の丘』について (中尾 秀博)
▽『スペインの大地』の詩学--人民=大衆の誘惑 (田代  真)

第四章 アメリカを横断する
【研究展望】
▽或る文学者の肖像 --アーネスト・ヘミングウェイと一九五七年の『ライフ』ポートレイト (生井 英考)
▽女性と政治をめぐる男たちのダイアローグ --『脱出』における問題としての女性  (松本 一裕)
▽ユダヤ・医学・カソリック --宗教と医学から読む「神よ陽気に殿方を憩わせたまえ」 (新関 芳生)
▽引き裂かれた結末、あるいは「女性」という名の読者 --「フランシス・マカンバーの短い生涯」と『コスモポリタン』 (長谷川裕一)
▽「ボクサー」における「彼ら」と「我々」-- 不信と連帯のはざま (中村 亨)

あとがき
編集・執筆者一覧
ヘミングウェイ書誌--作品ほか (千葉 義也)
ヘミングウェイ書誌--研究書ほか (前田 一平)
ヘミングウェイ書誌--伝記/評伝 (今村楯夫・千葉義也)
英文梗概
ヘミングウェイ作品略号
索引

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